3週間前の「熱量」が弾丸旅行になった話

「勢い、ノリの良さ……!」関西人に生まれた自分は、幼い頃から叩き込まれた思想、感情である。そして、面白くないと生きてはいけない……!という感情にとらわれて、面白くない自分を責めて枕を濡らすこともあった。

そんな、フットワークの軽さ、ノリの良さは関西という環境がつくってくれたのだと思う。

そして、何気ない会話から実際に弾丸旅行になった話をこちらに記録しようと思う。

5月末の月曜日だった。zoomで近況報告をしながら、お酒を飲んでいた。
友人はマイカーを持っており、日が昇る前にクルマを走らせて、日を拝みにいったときの話をしていた。

「うわ〜、それオモロイやつや〜ん」

想像しただけで、心踊るような感覚になった。
「来月のどこかで休みを合わせてどこかで朝日を拝みにいく?」

お酒がいい感じにまわっていて、「よし!時間合わせて行っちゃう?」そんな感じのやりとりだった。お互いの熱量のボルテージは最高潮であった。

3週間前の自分もしっかり記録していた。もう、やるしかないのという気持ちが前のめりに出ている。ワクワクしたときの気持ちは、実際に行動にうつすと一生心に残るものになる。そのことは2年前にも経験したことだった。

日の出を拝むこと

お互いの共通認識があると不思議と面白いことが浮かんでくる。
「山にする?海にする?」日の出スポットの候補は様々だ。東京と大阪、お互いの中間地点となると静岡県。場所は御前崎となった。

おすすめの初日の出のスポットにも取り上げられていた。6月ということもあり天気の不安があったが、「まずは行ってみる!」もしかすると、その日だけ晴れるかもしれないと思ったからだ。(但し、根拠はない)

6月11日、定時で仕事をあがって自宅に戻り浜松へ行く準備をする。前日にある程度、準備をしていたためすぐに自宅を出れた。一眼レフカメラもPCも忘れずにリュックに突っ込む。『弾丸旅行』をこの年でできるとは、夢にまで思わなかった。

新幹線で大阪から浜松まで2時間。
毎月のように東京に行っていた日々がとても懐かしい。そんなことを振り返りながら、「次は浜松…」というアナウンスが流れる。

そして約1年ぶりに友人と浜松で合流をする。

「夕飯にどう…?♪」と、その日のお昼に送られてきた浜松餃子のお店にリンクから夕飯のお店を選ぶ。

「腹が減っては戦はできぬ……」すぐにお店に向かった。

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噂の浜松餃子を食べた。セットでモヤシ炒めもついてくる。以前、ケンミンショーか何かで観た記憶があった。しかし、それだけではなかった。ダークホースがいた!
三方ヶ原じゃがいものじゃがバターである。

熱々でホクホクしていて、ほのかに甘さを感じるのである。そして、疲れたカラダに染みるのだった。

友人はリモートワークで東京から静岡までクルマを走らせ仕事をしながら、浜松に向かうという冒険を繰り広げていた。

前日も静岡の三保松原の日の出をスポットに行っており、動画を見せてもらったのだが、壮大な日の出だった。御前崎でもこのような日の出をみることができるのだろうか。いや、見たい。そのためにここまで足を運んだのだ。

当日の天気をみると曇り時々雨という。ただ、日の出の時間から2時間だけ晴れのところがあった。希望は確かにあった。仮に日が拝めなくても、御前崎に向かう道中は間違いなく楽しいと直感的に感じた。

浜松から御前崎まで約1時間40分、音楽のサブスクが車内を盛り上げてくれる。嬉しいことに、大好きなAimerの曲を流してくれた。ありがたい

途中から、この曲の制作経緯はこんな感じで…
えーと、このイントロはこの曲!

お互い童心に帰っていた。途中で飲み物を買ったり、気ままに目的地まで向かう。雨や風も強くなったりして、車体が揺れることもあったがそれも今となってはいい思い出だ。

夜中の3時、御前崎に着いた。1時間ほど早く着いたので近くのセブンイレブンに向かう。お互いオールナイトしているのでテンションがおかしかったように思える。

それもそのはず、

車内でお互いの2020年上半期のしいたけ占いを音読しあうのである。

友人は獅子座、自分は魚座。一部抜粋をしてお送りします。

しいたけ占い獅子座

この人たちと燃え上がっていきたい。

この上半期の獅子座は「この人たちと燃え上がっていきたい」と思えるような、そういう団結を共にする人間関係にかなり恵まれていきます。だから、これだけを覚えておいてください。
あなたにとってこの上半期は青春の風が吹き荒れます。だからこそ、青春を過ごす上で「ちょっとだけバカになること」が条件になるのです。
いつも、あなたの中には「これをやって何になるのか」という冷静な、冷めた目線を持つ自分がもうひとりいるのです。でも今はその冷静さは、そこまで強く発揮しなくていい。
「毒を食らわば皿まで」の精神と同じように「バカを演じるなら、最後までバカをやり通す」気持ちを持ってほしいのです。
いきなり大バカになる必要なんてなくて、「ここはちょっと、いつもの自分を壊してみるぞ」という勇気を場面場面で持っていくこと。バカとは「恥をかかない選択を排除していく行動」なのです。なぜ、少しはバカであることが大事なのか。人が人に惹かれ、「この人の人生にもっと関わりたい」と願う。その「願い」はその人のどの部分に感応していくのかというと、それは、その人が持つ「熱」の部分なのです。「うわー、この人本当バカだ。でも、本気だ」という熱を持っている人を、人は放っておくことができないのです。バカは、自分が思っている以上に周りから魅力ある存在になっていくのです。

引用元  **https://voguegirl.jp/horoscope/shiitake2020-h1/contents/05leo/

 

しいたけ占い 魚座

バカの熱量を持っている親友との出会い。

すごく大げさに聞こえてしまうかもしれないのですが、やはり魚座にとって2019年という年はこれから迎えていく未来の何年かにとって必要な「反抗期」だったのです。2020年上半期は「外の世界に出ていきたい」が大きなテーマになります。何のために外の世界に出ていくのか。それは、自分と同じ芯を持っている人と出会い、刺激を受け、それによって「自分を知っていく」ためです。
ここをちょっと説明させてください。
これは僕の私見になってしまうのですが、大人になってから出会う親友と、子ども時代に出会う親友は、お互いに求め合うものが変わってきます。子ども時代の親友は「ずっと一緒にいて」「くだらないことでもずっと話せて」「相談にも乗ってくれる」という相手。普通の友達と親友との違いというのは、相手の喜びを自分のことのようにうれしく、相手の悲しみを自分のことのように悲しく思うことです。
それでは、大人時代に会う親友は何が変わってくるのでしょうか。
自分と同じぐらいの熱量とセンスを持っている。なぜか話が合う。夜中の2時までも話せてしまう。その人と会うと何かいろいろなことが整理されてスッキリする。好きに話せる。
こういうところは子ども時代の親友と同じです。
でも、大人になってから出会う親友は「こいつがバカだから、私ももっとバカになろう」と真剣に「バカを願い合う人同士」なんじゃないでしょうか。
「普通に」「おとなしく」「差し支えなく」やることもできる。
でも、その人の生活のどこかで「限度を超えてやっていることがある」。そういう、「バカの熱量」を持っている人同士で、この2020年上半期の魚座はかなり惹かれ合っていきます。だから、すごく怒られるかもしれないのですが、2020年上半期のあなたは、素敵な出会いのために、素敵な人との濃い時間のために、どこかで「限界を超えたバカ」になっていってほしいのです。もちろんそれは「Twitterなどに大炎上することを書き込む」とかそういうことじゃないです。そうじゃなくて、「バカ」と周りに言われるぐらいまで、こだわる場所を持つことなのです。そう、「バカ」とは「プロ意識」のことなのです。バカみたいに手が抜けない。でも、それをやらないで今日1日を終えるわけにはいかない。この上半期のあなたはますます「他人がこういうやり方をしている」という平均的な回答についてはどうでもよくなります。でも、自分の「バカな親友」の動向だけは気になる。「あいつ、まだここまでやってるんだ。バカだなぁ。負けてられん」。濃い刺激や価値観をお互いに与え合う。この親友との関係は、あなたの一生も左右するぐらいの強烈な体験になっていくはずです。

引用元 https://voguegirl.jp/horoscope/shiitake2020-h1/contents/12pisces/

という感じで音読をすることになる。そして、不思議とあながち間違っていないよな…と確認し合うのであった。しいたけ占いの魔力に気がつきはじめる。

雨も収まり、空が明るくなっていく。

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朝4時の御前崎である。生憎の曇り空でした。

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海岸線のため大変風が強かった。あまりにも強風だったため髪の毛は乱れる。自分の髪がしっかり根を張ってくれたおかげで、髪の毛は無事であった。

日の出は拝めなかったが、せっかくここまで来たので荒々しい御前崎の海を動画で撮るのであった。(近いうちにまたどこかで日の出を拝みたい……)

再び、雨も強くなり浜松方面にクルマを走らして、朝銭湯に向かう。

深夜営業もさることながら、早朝営業もしている温泉施設だ。疲れたカラダに炭酸温泉は染みる。ふと身体が軽くなったように感じた。

このとき朝の8時である。

「お目当てのお店まで時間があるよな…」雨が激しかったときのプランBとして、あげていた観光スポットにいくことにした。

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浜松北部にある鍾乳洞、地元の珍スポットらしい。
一眼レフカメラを携え、洞窟内に潜入。気分はトレジャーハンターである。

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大自然がつくった美術館が広がっていた。洞窟内はひんやりとしており、鍾乳石から水滴が落ちてくる。避けれるわけもなく、全弾命中。幸いカメラのレンズに水滴が落ちなかったのが奇跡である。
目に映るものを全て写真で収めたいくらいシャッターを切った。その中で、これは良いと思ったものだけ、noteに載せてみる。

1時間半ほどで回り終えて、時間も良い感じになっていた。

旅の最後を彩るのは、

……ウナギである。

先ほどお目当てのお店があると言ったのはこのお店だ。

 

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11日の夜から12日のお昼にかけてずっと活動していたため、ウナギの味が身に染みた。格別だった。様々なものを乗り越えた先にあったウナギの美味しさは、

今でも忘れない。

 

お互いの休みを合わせて、弾丸旅行をする。zoomでのノリから生まれた熱量は、密度の濃いものとなった。

今回、日の出を拝むことは出来なかったけど、海でも山でもまた一緒に日の出をみる弾丸旅行をしたいな…と思った。

企画をしてノリに付き合ってくれた友人に感謝しかない。ありがとう…